綴じない世界

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2026/07/09 21:40

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先日”梟”の活休に触れたけど、Leetのお休みも聞こえてきたなぁ。

 

寂しく思う。シンプルに。

 

 

今年秋に行うAURUM#6。

HOLLOWGRAM主催のこのイベントは初めは、そこまでコンセプチュアルなものではなかった。

能動的に活動を回していかないタイプのバンドメンバーに業を煮やして

「主催ツアーをやりましょう」と提言されての始まりだった。

 

バンドを集める中、回数を重ねるごとに、コロナのエンタメ憤死の期間を生き抜いた。

そういう仲間を集めたくなった。

 

それもとりわけ過去一緒にツアーを回ったり、共演をしたメンバーで構成されるバンドで。と。

 

メンバーが複数の活動を掛け持ちするのが当たり前になって、

サポートメンバーの確保など、さまざまな状況が重なれば、ブッキングは難航する。

 

そこに新たに出会うバンドさんを加えて、その輪を広げていく。

 

そういった巡り合わせ、出会いと繋がりの希少性が、AURUM「金、光、輝き」であるなと

個人的にはそう解釈するようになっている。

 

毎回駆けつけてくれる面々や、久しぶりの3470mon.、今回初の組み合わせとなる

デザビエさんやRENAME、Fautm、glamscureなど面白い顔合わせだと思っていて

通好みの濃いメンツ。

 

 

その流れの中には近年初顔合わせだったLeet、梟もいるんだ。

どこか当然のように、今度AURUMをまた開催するときは声をかけよう。

そう当たり前のように考えたんだけど。

 

 

在り続けるのは当たり前じゃないんだよな。

 

 

俺は歌詞を書くとき、特に喪失や欠落に注目することが多い。

それはきっと、飽食の時代に生まれ、どんどん、健全で安全になる日本という国に生まれ育ち

高度成長のとその名残の恩恵を受けてきたからだと思う。

 

 

自分はどっぷり氷河期世代だから、経済的な有利さはそこまで感じてないけれど

社会が「ずっとこのままゆるゆる続く」という空気感は肌で感じていた。

そこに深い違和感を感じたからこそ、愛や恋を主題にしない、

喪失や、虚無感、死や死が生む感情、それを忘我とした。

 

 

四半世紀以上も続く長大な厨二病だといっても、それでもいいんだけど。

 

 

だけど、十数年前に大流行りした「引き寄せの法則」。

これには自分、一理ありと思っていて。

 

 

量子力学的にはパラレルワールドはあって当然なんだそうだ。

その無数のパラレルの向こう側に、我々は重ね合わせで存在していて

認知したその瞬間、自分の世界が確定する。

おそらくこういった仕組み。

 

 

だから、ネガティブな言葉を書き綴ったり、発言することはあまりしないようにしている。

歌詞には暗さに滲む表現を用いることを好むけれど、逃げ場のない絶望は

意図的以外には書かないようにしている。

 

だって、この世界がそれで確定してしまうから。

 

 

だから、いつの頃からか、俺が書く歌詞、グラフィック、MCでの言葉は

ほぼ必ず、希望を内包させている。

 

どんなにシリアスなシチュエーションだとしてもどこかに、救いの余地を残す。

または余白を作る。

これは意図的に行なっている。

 

 

こうしていくと、俺の作るもの、綴るものは断定から遠ざかる。

可能性を捨てないから。

曖昧であやふやなまま。

 

主語を使わなくても成立する、日本語の特性を存分に活かして

俺は世界を確定しない。

 

それは、現実を受け入れないんじゃない。

可能性を信じたいから。

 

 

 

 

事実、不可能なことはある。

亡くなった、友人、知人、先輩、父。

覆水は帰らない。不可逆なのは十分に承知している。

 

 

 

でも信じていたいんだよな、夢みたいな現実を。

 

 

そういう思いが根底にあって、俺は今年から黑2狂という過去の自分達の財産を

壇上で披露する取り組みを始めた。

 

「昔の撮れ高でせこく活動してる」と揶揄もされるだろうと覚悟の上で。

 

 

だから、ここで時折触れている2027年で20周年を迎える9GOATSの再演をもう2年近く前から準備している。

 

 

 

冒頭に触れた、二つのバンドの休止に胸を痛めている人に。

可能性を閉じなくていい。

 

今後大きく変わっていく世界の形の中で終わりの形は自分で決めなくていい。

きっとそうなっていく。

多分、また会える。

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